~自然と共にそだてたブドウからテロワール(風土)を感じるワインづくりを~

2017年10月06日

ice wine

今日は地元、東御市特産の巨峰の仕込み。

私は食用ブドウを美味しいワインにするには多少の甘みが必要だと思っています。

しかし砂糖で甘くするのは面白くない。

ならば凍結凝縮で糖度を高めよう。

しかしワイナリーには果汁を凍らせる冷凍庫はない。

そこで考え付いたのが近くの冷凍倉庫に収穫したブドウを持ち込み房ごと一度冷凍、そして凍った果実を溶かしながら欲しい糖度まで搾る手法。
凍結こそ人工的ですが、ice wineと同じ手法です。

予想では半日くらいで搾り終わると思っていたのですが、全く甘かった。。。
プレス機で圧縮された凍結ブドウは簡単には溶けない!
待てど暮らせど果汁が落ちてこない。
降り始めの雨のように
ポタ・・ポタ・・ポタ・・
これは眠くなる。。

あまりにも溶けないので天日に当てたり、セラーの暖房で温めたりと、とにかく溶かす事に時間がかかり、結局終わったのは搾り始めから12時間後。片付け終わった頃には日付が変わっていました(笑)

時間はかかりましたが予定通りの糖度になり良い果汁がとれました。

美味しい甘口ワインになってくれることでしょう。



凍った果実をプレス機へ



きんきんに凍った巨峰



なかなかたまらない果汁



凍りつくプレス機







Posted by ManMaluNoka at 12:44